遺産の範囲を確定させたら、次は遺産の評価を行います。

遺産の評価を行う目的は、

１．まず相続税の発生の有無を確認するために、遺産の総額を把握することにあります。

２．次に、遺産を分配するときの目安となる基準を出すためです。

特に不動産や株式など価値が明らかでないものは、評価を行うことは必須です。

　まず、預貯金は評価の問題は生じず、遺産分割時に近い時点の残高証明書によります。

　土地については、正確な時価を求めるなら不動産鑑定士の鑑定を行いますが、費用が掛かります。相続人全員の合意が得られるなら、固定資産税評価額・路線価などを基準にすればよいでしょう。

　建物については、固定資産税評価額を目安とするのが一般的のようです。

　株式については、上場株式は取引相場が明らかなのでそれに従えばよいのですが、非上場株式については会社に買い取ってもらえばいくらになるかを計算する必要があります。

　動産については価値が低いものが多いので、評価の問題は生じにくいのですが、美術品や骨董品、宝石などは価値が高く、評価が必要となるでしょう。それぞれの業者などから時価を評価してもらって、相続人の合意を得ましょう。売却して代金を分けるのも一つのの方法です。

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